過去問は志望校からの貴重なメッセージ。大切かつ効果的に使おう。
過去問の目的
過去問の目的は、今の自分と合格までの距離を正確にはかること。
そしてゴールは、合格者平均点を安定して取ることです。
合格者平均点が取れれば、真ん中の成績で合格できることになり、入学後もいい感じで学校生活を送れます。
そのために、必要なものと捨てるものを明確にしていきましょう。
過去問克服は、合格者平均点を取るための戦略にあり!
過去問はいつから解く?
数学の過去問は、いつから解けばいいの?
過去問を解くタイミングは ”2回” あります
基礎が出来上がったらスグ
中学の範囲学習が終わり、基礎・標準問題の演習が済んだ段階で一度解いてみましょう。
このタイミングでは全く歯が立たない可能性もありますが、得点はあまり気にせずキッチリ時間を計って頑張ってみて下さい。
そうすることで、以下のようなことを肌で感じることができます。
・問題のレベル感や傾向
・あとどれくらい頑張る必要があるのか?
・制限時間と問題の量はゆるいか?シビアか?
・部分点が狙えるか?答えのみの採点か?
一度体感しておくだけでも、その後の勉強への意識が劇的に変わるはずです。
1回目はお試し受験だね。
公立時短&応用演習後
公立過去問を30分で解く+応用演習が済んだら、いよいよガチで挑んでみましょう。
僕は中3の9月から解きはじめたよ。
私はおにいの上行きたいから、中3になったらすぐ始めるからね!
過去問の解き方
過去問は本番と同じ環境でやる!が鉄則。
・開始時刻
・制限時間
・服装(マスクも)
・テスト環境(できるだけ)
これらをしっかりと本番に寄せていきましょう。
僕も制服着てマスクして、パパのzoom監視つきで解いたよ。
夜とか疲れている時に解いても、正確な学力が分かりませんからね。
過去問が解けない時はどうする?
解けなかった時はどうするの?
解けない原因を特定する ※最重要
解けないにも種類があります。なぜ解けなかったのか?原因を必ず特定しましょう。
大まかな原因とその対策を以下にまとめますね。
原因 | 何をミスった? | 根本原因 | 対策 |
ミスった | 処理ミス | 処理能力 不足 | ・その分野を基礎から復習 ・四則演算スピードの確認 ・計算問題の再演習 |
前提や問題の 読み落としや認識違い | 読解力や 注意力不足 | ・制限時間内で解く練習 ・漢字や国語力強化 | |
時間が 足りない | 問題の取捨選択ミス | 戦略不足 | ・配点や解く順番の再確認 ・取捨選択の基準見直し |
解法(最初の一歩) 選定に時間がかかった | 解説ストック 不足 | ・応用問題演習の強化 ・解法ノートの復習 | |
処理(解き出し→答え) が遅い | 処理スピード 不足 | ・四則演算スピードの確認 ・計算問題の再演習 | |
そもそも 解けない | 解説見ても 分からない | 前提となる 知識不足 | ・その分野を基礎から復習 |
解説を 見たら分かる | 解法ストック 不足 | ・解法ノートにまとめる ・類題を演習する |
なぜ解けなかったか?きちんと言語化できるまで掘り下げると、対策がズレません。
やり直しはしっかりやる!
当たり前ですが、やり直しをしっかりやりましょう。
・土日祝日休日…過去問
・平日…やり直しをしっかり
こんなルーティンでも良いですね。
解けなかった問題の解説は、納得がいくまで理解するようにしましょう(過去問の解説は詳しくない場合も多いので、分からなければ分かる人に聞きまくるくらいの勢いで)。
次、似た問題が出た時解けるようになるために、繰り返し解く時間も作って下さいね。
原因を潰して再チャレンジ
解けない原因を潰したら、違う年度の問題で再チャレンジしてみよう。
やり直しのやり方がきちんと本人に合っていれば、回数ごとに得点は伸びます。
そういえば、僕の点も
56→64→82(本番)と伸びたよね。
過去問の回数をこなす度に得点が伸びていない時は、原因が違うか、そもそも志望校の問題が自分に合わない可能性があります。
難関高校は年度により平均点が大きく変わる傾向があるので、合格者平均点との差でチェックすると良いです。
入試までの残り時間にもよりますが、もし上がる見込みがなさそうなら、志望校変更も真剣に考えましょう。
まとめ
・過去問は志望校との距離を測る最高の素材
・過去問は本番と同じ環境で解くべし
・解けなったら、原因究明に全力をそそぐ
・やり直すたびに点差を縮めていこう
コメント